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2019年1月平均3.8%地震保険値上げ!地震対して備えは必要?

2018年9月に起きた北海道胆振東部地震は
まだみなさんの記憶にも新しいことだと思います。

近年このような大規模な地震や自然災害が増えていることから、
火災保険や地震保険の保険料の値上げが続いています。

2019年1月に地震保険も保険料が値上げされます。
この機会に地震保険についてもう一度考えてみましょう。

■地震保険の基本

地震保険内容を正しく理解している人はまだまだ少ないようです。
地震保険は基本的には火災保険とセットで加入しますが、
一部単独で加入できる地震保険もあります。

対象になるのは、居住用の「建物」と「家財」で
どちらか一方だけ加入することもできます。
地震による火災や、噴火による損壊、津波による流失などで
被害にあったとき補償の対象となります。

しかし、火災保険と違って実際の被害にあった金額が補償されるわけではありません。
このことが地震保険は必要ないと考えてしまう人がいる原因かもしれません。

そもそも地震保険は地震保険に関する法律によって目的が定められ、
国と保険会社によって運営されている保険です。

(目的)
この法律は、保険会社等が負う地震保険責任を政府が再保険することにより、
地震保険の普及を図り、もつて地震等による被災者の生活の安定に
寄与することを目的とする。

つまり、被災者の生活の安定が一番の目的だということです。
被害にあった建物や家財の再建のための保険ではないということを
しっかりと覚えておきましょう。

ですから保険金額にも決まりがあり、
建物は5000万円、家財は1000万円まで、
ただし、火災保険の保険金額の30%から50%までと決まっています。

例えば、火災保険の保険金額が
建物 5000万円 家財 1000万円の場合
建物は1500万円から2500万円まで、
家財は300万円から500万円が限度額となります。

もう一度繰り返しますが、この保険金額は
日常の生活を取り戻すことが目的の保険金です。


■地域差の大きい地震保険料

地震保険は、国と民間の保険会社で運営しているため、
どこの保険会社で加入しても、補償内容や保険料、割引制度、
保険料の改定の時期は同じです。

今回、2019年1月から地震保険料の改定があり、
全国平均では3.8%の値上げとなります。

改定では埼玉県、茨城県が最大の14.9%引き上げで、
愛知県、三重県、和歌山県が最大15.8%の引き下げとなり、
保険料には地域差が大きいことがわかります。

これは、地震調査研究推進本部地震調査委員会が作成する
「全国地震動予測地図2017年版」により、
地震の確率が上がった都道府県は値上がりに、
確率が下がった都道府県は値下がりになりました。

しかし、地震の確率が上がっている関東圏では、
地震保険の加入率がそれほど高くありません。

記憶に残る範囲では大きな地震の被害にあっていないことが、
関心を薄くさせてしまっているのかもしれません。

■地震保険の割引

地震保険は、どこの保険会社で加入しても同じ保険料ですが、
建物の構造や築年月日などによっては割引の制度があります。

1. 築年割引(10%)
対象建物が、昭和56年6月1日以降に新築された建物である場合   

2. 耐震等級割引(等級により)
対象建物が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に規定する
日本住宅性能表示基準に定められた耐震等級 (構造躯体の倒壊等防止)
または国土交通省の定める「耐震診断による耐震等級 (構造躯体の倒壊等防止) の評価指針」
に定められた耐震等級を有している場合
耐震等級1 10%
耐震等級2 30%
耐震等級3 50%

3. 免震建築物割引(50%)
対象物件が、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく
「免震建築物」である場合

4. 耐震診断割引(10%)
地方公共団体等による耐震診断または耐震改修の結果、
建築基準法(昭和56年6月1日施行)における耐震基準を満たす場合
※1、2は契約開始日が
平成13年10月1日以降
※ 3、4は契約開始日が
平成19年10月1日以降

該当する項目があれば必ず使うようにしましょう。


■ 今からでも間に合う
火災保険に加入している人であれば、
保険期間の途中からでも地震保険に加入することはできます。
しかし、もとの契約となる火災保険の期間と同じ期間しか契約できません。

例えば現在の保険期間が1年の場合、この機会に5年契約にすることで、
地震保険も5年間は改定前の保険料が変わることはありません。

まとめ
地震はいつどこで起こるかはわかりません。
一度起こると、被害がとても大きいこともあります。
自分の住んでいるところは大丈夫だと油断しないで、
もし被害にあったとしても、
早めに日常生活が取り戻せるよう地震保険で備えて起きましょう。

黒須かおり

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