FPお役立ちコラムcolumn

家を買うきっかけと正しい住宅ローンの選び方 その1

ライフプランの窓口の問い合わせの3割はマイホーム相談です。
これから家を買う皆様の一助にしていただきたく、
私たちが受けている相談を簡単にまとめました。

■マイホーム系の相談内容
・今週中に住宅ローンを決めたい
・今週不動産の(売買)契約があるので身の丈に合っているか確認したい
・気に入った物件があり、家計にとって高すぎないか教えて欲しい
・家賃と同じくらいの金額の住宅ローンを組んで家を買いたい
・近い将来(1年以内)に家を買いたいのでライフプランを作りたい
・自営業なので住宅ローンの組み方を相談したい

問い合わせ内容をまとめてみると、このような相談が多いことがわかりました。

ただ、今週中にローンを決めたい方や、既に不動産売買の契約がお済みの方は、
私たちが相談を承っても意味のないことが多いです。
何故かというと、後戻りできない状況にあるからです。

不動産の契約を済ませている場合、やっぱり止めますとはいきません。
住宅ローンの審査が通らなければ別ですが、
会社勤めの方であれば、金利の高低は別としてどこかの住宅ローンは通るでしょう。

もし、契約を撤回したいなら、解約に伴うペナルティの支払いが必要になります。

家賃と同額の住宅ローンに納めたいという希望の方は、
家計がギリギリのケースも多いため、
マンションで管理費・修繕費・駐車場代が上乗せされると、
家計が回らなくなります。

そのため戸建てを選択するケースが多いように思います。
私たちは不動産会社ではないのですが、
家賃内のローンでは買えないエリアの物件を希望する方も一定数います。
物件が出てこないと嘆くのですが、
エリアを変えるというアドバイスは心に響きません。
いつか出てくるだろうとポジティブです。
たしかに、数十年後には出てくるかもしれませんが・・・

自分にとって都合のよいアドバイスが欲しい方は、
ファイナンシャルプランナーに相談する意味はありません。
客観的な第三者の視点でのアドバイスに価値がないからです。

他に特徴的な方々は、不動産会社に言われるままに売買契約を結び、
一定期間の間に住宅ローンを借りることになる点です。

住宅ローンはじっくり検討しないと損をすることの多い金融商品です。

あおられて、あるいは勢いで買ってしまう人が多いのですが、
子どもが高校大学に行くタイミングで家計が破たん、
あるいは老後すぐに家計破たんを起こすケースがたくさんあります。

マイホーム購入の肝は、あらかじめ予算を決めておくことです。
予算と物件の価格が合わない場合は、他に対策が必要です。
転職したり、専業主婦・主夫から就労したり、パートでも構いません。
親や祖父母から住宅資金の贈与を受けられれば予算はアップします。

予算が決まってから物件を見つけないと、
予算オーバーになりがちです。
不動産会社は買ってもらえればそれでよい、
銀行はたくさん借りてもらえればそれでよい、
皆さんは家を買えればそれでよい、
私たちは家計破たんして欲しくない。

実はファイナンシャルプランナーだけ見ているポイントが違います。
私たちも沢山の相談を受けていますので、急ぎの相談は受けられない。
今週相談したいという方に限って家計がギリギリだったり、
高額な保険を契約したばかりだったりします。
家を買う前にたくさん保険に入ってどうするのでしょうか?

家を買うなら団体信用生命保険に加入するのですから、
普通は保険を減らすのです。
ですから、保険相談の際に家を買う事を伝えないといけません。
それをせずに、保険に入ったのですが問題ないですか?
と聞かれることも多いのですが、「なぜ家を買う事を伝えていないのか」
と質問しても明確な答えが返ってきません。

もしかすると、家計を見直したいので保険ショップに行ったのかもしれません。
しかし、商品を見比べているうちに、たくさん契約してしまったのかもしれません。

見直しポイントがずれていますが、
売り手はそのような指摘をしてくれるはずもありません。

積立てを1万円やめれば、住宅予算は300万円アップします。
3万円積立している人は、1,000万円の住宅予算アップが可能です。

100歳までお金が持つようにプランニングしたい私たちにとって、
予算オーバーのマイホームと、ライフプランに合っていない保険は天敵です。

正しい順番は
1. マイホーム予算を計算
2. 無駄な生命保険を見直し
3. マイホーム予算を修正
4. マイホーム購入、住宅ローン契約
5. マイホーム修繕に備えた積立開始
こんなステップが良いでしょう。

ファイナンシャルプランナーは不動産会社に嫌われることもしばしば。
こんな悠長に家を買っていたら、商売あがったりなんです。



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